どの学級にもいる、やんちゃな子への対応

やんちゃな子って、本能(?)で衝動的に動く子が多い。周りのことなどあまり考えない。
 チャイムがなって、遊びたくてたまらない子がまず、トイレに行ったりするだろうか・よほど、トイレに行きたい場合以外はまず、ありえない。早く運動場に出ないと、いい場所や遊具が取れないと思って、必死で走って外に出るのがやんちゃな子である。

 遊びに没頭している間に、時計を見たりするだろうか。かれらは、時計ではなく、チャイムの音に反応するのである。それもいやいやながら・・。

 計画的に動くなってありえない。こんなことをしていると、遊びがつまらなくなってくる。

 「みんなに知らせる??」一瞬、全生研の実践を思い出した。これは、班競争に似ているところがある。こんなことをしていると、自分のことをさておいて、注意する子が続出する。トラブルが起こり、その対応に追われるようになる。チャイムが鳴ると教室に入るようにするのは、教師の仕事なのである。それを子どもに転嫁している。

 では、どうしたらいいのか。
 TOSSの先生なら、みんな分かりきっていると思う。向山先生の実践にある。子どもが揃っていなくても授業を始めるのである。早く来た子が得をするような問題を出し、その子達をほめていくのである。すると、後から遅れて来た子は、他の子が取り組んでいるのをみて、「何事だろう」と思う。自分も早くしないと損をするというように思い出す。これがやんちゃな子の心理である。
 やんちゃな子は、本能的に動くところがあるが、他の子には負けたくないと心の中で思っている。その心理をうまく活用するのである。

 前任校の2年生にすごくやんちゃな子がいた。父親も有名な悪がきで、市内中から恐れられていたという。その子は髪を金色に染め、教師にもため口をたたいていた。
 担任はこの子を叱り叱り、自分が手に負えなくなると職員室に連れて行って、管理職に叱ってもらっていた。その子はきつく叱られたときこそ、泣いていたが、帰るときには「くそばばあ・・」と担任ことを後ろで聞こえないように言っていた。
 やがて、管理職が始めた作戦はシールを与えることであった。人を叩かなかったらシール、挨拶をしたらシール。教室からとびださなかったらシール・・という感じである。始めのうちはなんとか効き目があったが、すぐに効かなくなった。すると、きらきらシール、大きなシールとエスカレートしていったが、全く効果がなくなった。

 私は接する機会はなかったが、自分が担任なら、どうするかをいろいろと考えていた。

 思ったのは、このやんちゃな子の、周りの子に負けたくない・・・という気持ちを刺激するような指導法をいろいろ考え、実践していくしかないということであった。
 普通にほめても効果がない。
 この子はどんなときに、本気で嬉しがるのか・・これを早くキャッチし、周りの子を巻き込みつつ指導を重ねていくだろうなあと思った。

 今までに接したやんちゃな子を思い浮かべつつ、共通するところをさぐっている。

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