担任していたADHDの子からピアノの発表会の招待状

 以前、担任していた子から、ピアノの発表会の招待状をもらった。

 その子は、ADHDの診断を受けていて、薬を飲んでいた。前学年の担任と合わずに、よく叱られ、学校にいくのが嫌になっていた。前担任は書道の達人で、文字をていねいに書くことを徹底してさせていたという。
 漢字ノートなどは毎日、真っ赤になるくらい、直されていたと言う。そういったことが本人にとってとても苦痛で、学校に行くことができなかったこともあったと言う。
 私は全く正反対で、基本的なまちがいがない限り、全て○にしていた。漢字のテストもできるようになり、ほとんど100点であった。

 2年ほど前から薬を飲んでいた。しかし、飲み忘れるときもあり、気分がよくないときもあった。でも、そんなに暴れたり、大変なことはなかった。

 ただ、周りの子と衝突することもあったが、何事も進んでしようとするので、それを認め、やらせて、よくがんばったことやできたことなどをほめることだけを繰り返していた。

 お母さんからも「1年間、本当にありがとうございました。子どもが元気に学校に行くようになり、本当にうれしく思っています。いい先生に巡りあえて神様に感謝です。」と書かれてあった。

 招待してくれたピアノの発表会の日はどうしても都合がつかず、行くことができないので、花束を贈る手続きをした。
 嬉しいお知らせであった。

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