第16回 西条医療と教育の連携学習会

早いもので16回目になった。今回のテーマは「学習障がいへの対応の原則」である。26名の参加者があった。

第16回西条医療と教育の連携学習会

********************
 西条公民館で、第16回目となる医療と教育の連携学習会を開催しました。
 テーマは「学習障がいとは何か その対応は?」でした。
 最初に学習障がいと他の障がい(ADHDや自閉症スペクトラム)の対応の違いを確認しました。
 ADHDの診断は 医師にしかできません。それは、治療に薬があるからです。自閉症スペクトラムの場合、二次障がいに対しては薬を使用することがあります。しかし、自閉症スペクトラムの薬)はありません。
 学習障がいの場合、アメリカでは、教師が診断をしてもよいことになっています。薬がないからです。         診断は薬を出すためにするものです。学習障がいの子の支援は、教師しかできないのです。
 その後、学習障がいの'仕組みや対応について話をしました。
 学習障がいは大きく3つに分けられます。読字障がい、書字障がい、算数障がいです。そのれぞれの実態と対応が出されました。
 学習障がいの場合、教材が効果がある場合があります。
 今回は、「なぞる」視写教材、体を動かして理解する「視知覚フラッシュカード」などが模擬授業として紹介されました。
 グループ討議では、関わっている子の実態や困っていること、うまくいった事例などを出し合い、情報交換ができました。
 大藤先生は、キャリア教育の支店か学習障がいこ子への対応の大切さを繰り返し言われました。将来、子どもたちが就職できるために学習態度や意欲を育てて行くこと、本人をまん中に据えて対応していくこと、いろいろな選択肢を用意して子どもに決めさせることなどを話されました。
 学習障がいの子への対応では、アセスメントをていねいに行い、苦手さの原因を確定し、脳内の得意な回路をできるだけ使うことが大切です。  また、一人一人の特性にあった教材、教具を選び、一人一人の特性にあった「工夫」をしていかねばならないこと分かりました。

参加者の感想

★「できるところを伸ばし、楽しく勉強、楽しく仕事をする」ということが、とても心に残りました。プラスの面をより伸ばすことで、予想上の力が発揮できるんだなと改めて感じました。また、他の学校の保護者の方々のお話やご意見を聞くことができ、今回もいい学びができました。
★「きえたのはなあに」「よくきいて、よくみてね」が印象に残りました。関わり等考えさせられました。
★その子の得意を生かすということ、フラッシュカード、視写が印象に残った。できないところの底上げをするのではなく、できることを伸ばしましょうということ、現場で子どもたちのために熱心に取り組んでおられる方々の努力を感じられたことが心に残った。
★LDの子どもの対応とか写して書くことが、マスの中にていねいに書くことが難しいなと思いました。
★脳トレは幼児教育の現場でも使えそうで、就学前の子どもたちにもしてみたいと思った。大藤先生のお話から、小学校を就学前相談でいろいろ考えていたところですが、そのこのずっと先の将来のためによくよく考えることが必要なことだと実感しました。
★ライフキャリアの考え方、入力と出力の関係について心に残った。
★通常の発達障がいと違うLDということで先生・教師の働きかけでいろいろと変わることが分かりよかったです。
★読み書き障がいの生徒への具体的な支援をたくさん教えていただき学校でいろいろと挑戦してみたいと思う。大藤先生のお話は本当にわかりやすく納得できました。目先ではなく将来に向けた指導(進路)、支援を保護者と一緒に考えていきたいと思います。
★大藤先生のお話の中で「できることを伸ばして楽しく生活できるように」という言葉が印象に残りました。その子にとって、何がいいのか、将来幸せなのか考えながら関わっていきたいと思いました。

コメント


認証コード8230

コメントは管理者の承認後に表示されます。