田中臨床心理士から学ぶ会に参加して

11月28日、西条総合福祉センターで第3回の「田中臨床心理士から学ぶ会」を開催しました。21名の参加者がありました。

田中臨床心理士から学ぶ会に参加して

まず、田中先生が、いじめの現状やいじめの構造についてコンテンツを使って話をしました。被害者や加害者の傾向や認知のひずみなどに具体的な礼を挙げてくれました。

被害者と加害者には共通性があります。主張のまずさ、自己肯定感の低さ、ストレス対処のまずさ等です。それらが、対人関係の弱さ、想像性の欠如という形で表れてくるということでした。

対応の仕方のポイントを心理士の立場から話してくれました。今までのあまり聞いたことのない視点でした。

大切なのは、早期発見、早期対応ですが、体調面について「気持ちを言えない子の多くは体でサインを送っていること」「身体に出ることは、精神を病まないように体が守ってくれたので良いことだ」と考えるべきである。

対応のポイントとして、「同情」は駄目、「共感」もあまりよくない(距離感がとれないため)「承認」が望ましいことを言われました。

まず、ネットいじめの特徴です。

1 上下関係が不在
2 逃げ場所がない
3 加害者の圧倒さ

の3点を挙げられました。

ネットいじめの加害者やその親には特徴があることを教えてもらいました。二〇〇〇人に調査をした結果だそうです。

対応としては、何よりも「予防」が大切だと何度も言われました。

ネット使用に関する心理教育、親による家庭でのネット使用の把握、ストレス反応のチェックなどを行ってく必要があります。

最後に、いじめの加害者、被害者に振り回されない軸の強さが必要だと言われて話を終えられました。

最後のグループ討議では具体的な事例をもとに情報交換をしました。終わった後の懇談会にもたくさんの方が残られ、田中先生と語り合いました。

次回は3月26日(土)TIOSS教え方セミナーとして実施予定です。

参加者の感想です。

◆ 田中先生の学習会は3回目の参加です。今回は職員として、保護者として両方の立場で学ばせていただきました。いじめの対応のポイントの中で「承認」という手段は学校内のいじめの場合、難しい点があると思いました。ネットいじめなど、心理教育の視点から加害者のケアも重要であり、加害者の保護者の意識にもルール学習できる機会を増やしていく必要性を感じました。
◆ ネットいじめの心理的な構造を学ぶことができました。特にネットのルールを明確にする大切さ、すごく大事だなあと実感しました。「早期発見、予防」をキーワードに今度も気をつけていきたいと思います。鳴教大の山崎先生のプログラム、今度調べてみようと思います。
◆ 田中先生のお話は毎回大きくうなずいてしまうことが多くて、よく分かって楽しいです。今回のいじめの話はこれから生きていく上で必ず受ける試練だと思っているので、それに対して心構えをいただいた気がします。幼稚園でのいじめは最後「ごめんね」「いいよ」で片付いていますが、少しずつ複雑化して根深いものがでているのも感じています。}}

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