電池を大きくすると、プロペラは速く回るか

 4年生理科で、「電流のはたらき」の単元の学習をしている。
 市販セットを購入しているが、必要なものだけを取り出して使用している。
 モーター、プロペラ、電池ボックス1つ、電池、台と導線などである。最近のセットは本当によくできていて、感心する。

 モーターに取り付けたプロペラを回せたあと、次のことをたずねた。

 電池の向きを反対にすると、プロペラの回り方はどうなりますか。

 反対になる・・多数
 回らない・・1人
 同じように回る・・3人

 それぞれに理由がある。
 電気の流れるイメージをどのように捉えているかで異なってくる。あまり深入りすると、抽象的になって難しくなるが、少しはさぐってみるとおもしろい。
 (向山実践の豆電球を電池の上に置く場合と下に置く場合の明るさを比較させているのと似ている)

 反対に回ることを確認した。
 (導線をねじると向きは変わらないことを言っている子がいた。おもしろい)

 決まきった次の発問である。
 
 モーターをもっと速くまわすにはどうしたらいいですか。

 ほとんどの子が同じ考えである。
 電池を2つ使う、電池を2つつなぐなど・・。
 これはおもしろくない。

 そこで、大きさの異なる電池を用意した。(最初の実験は単三電池でした)
 単一の電池である。

 これにつなぐと、プロペラは速く回ると思いますか。

 速く回る・・・多数
 同じ・・・・・6人
 遅くなる・・・1人

 電池の中に入っている「電気の量」を考えた子が多かった。正解は、変わらないである。

 教科書にはない展開であるが、すぐに正解が出て、平凡に流れている授業に変化をつけることができた。

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