電気の授業では電力会社の出前授業を活用

1 電力会社の出前授業を活用すべき

  毎年、電気の授業では電力会社の出前授業を活用している。電力会社は優れた教材を多く持ち、学校で学習したことを別の視点から活用、発展させる内容で授業してくれる。もちろん、無料である。もっと、活用すべきである。  
  今回は四国電力の方に来ていただき、理科の出前授業を3年生の学級ごとにしていただいた。「明かりをつけよう」の単元の発展学習として実施した。
 水車はどのような仕組みで動くのか、中はどうなっているのかなど、水の流れと電流の流れを結び付けて教えていただいた。乾電池の形はペットボトルに似ていること、乾電池の中はどうなっているのかを教えてもらったあと、塩水、鉄板、活性炭で作った電池を使って実際に電球に明かりをつけてくれた。
 その後、グループごとに分かれて、電池で電子オルゴールを鳴らしたり、明かりをつけたり、モーターを回したりする実験をして、電気がいろいろなはたらきに変えられることを学習した。

2 電気を通す・通さないから「抵抗」の学習へ発展させる

 最後に電気を通すものと通さないものの演示実験をみせてもらった。プラスチックやさし、クリップなどはすぐに分かったが、鉛筆の芯などは意見が分かれた。
 鉛筆の芯は電気を通したが、その長さを変えることで豆電球の明るさが変わることも教えてもらい、子どもたちはびっくりしていた。これは「抵抗」などの学習の土台になると思った。
「電気を通す・通さない」から一歩、踏み込んだ内容である。学校の授業だけではなかなか、ここまで踏み込むことはない。
 勤務校では、ずっと、いろいろな学年で出前授業を積極的に活用している。電力会社によると、利用数はあまりないと言う。もっと、活用すべきである。

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