自然地理系統案「手」の単元

  向山先生の自然地理系統案を勉強し直している。この系統案にある各単元は、それぞれがすごく深みのあるものである。1つ1つの言葉にすごい意味がある。
 私が大変気になっている単元の1つに「手」という単元がある。系統案では何と1学年に位置づけられている。

 「手を使うこと」「手のしくみと親指の特性」「手を使って」「『手の話』を読む」の4つの小単元より構成されている。
 手だけでなく、人体の各部分に関連する単元はこのあと出てこない。なぜ、向山先生はここで「手」だけを取り上げられたのか。ずっと気になっていた。 
 備考のところに「1971、21次教研、久津見宣子氏レポートを参考に作成」と書かれている。久津見氏といえば、社会科の授業を創る会の中心メンバーだった方である。関連する久津見氏の論文を見てみたが、よく分からない。(レポートは手に入らなかった)少し分かったのは、キーワードは、働く、仕事らしいということだけ。

 「手の500万年史」(フランク・ウィルソン著)という本がある。手がいかにして脳や言語と結びついたかが書かれている。
 「手がなかったら我々はどこにいるのだろう」
 「手が関係する日常的な経験にあふれすぎているので、現実にどれほど手に頼っているかをめったに考えることはない」
とある。まだまだであるが、ほんの少しみえてきたような感じがした。

 ものづくりの根本と大きな関連性があるような気がしてきた。もっともっとこだわってみたい気がしてきた。

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