「問題行動」への対応をテーマに、田中心理士から学ぶ会

田中臨床心理士をお迎えしての第6回目となる学習会を開催しました。夜間の学習会でしたが、30名の方が参加してくださいました。初参加の方もかなりいました。
 テーマは「問題行動をどう捉え、支援していくか」でした。

「問題行動」への対応をテーマに、田中心理士から学ぶ会
 
まず、「行動」の定義を簡単に話したあと、問題行動を個人だけの責任にしていたのでは悪循環に陥り、うまく解決しないことを示しました。 
 行動の前の原因、結果にも目を向け、3つをセットにして考えることで対応の道筋が見えてくることを確認しました。ポイントは問題行動の前後をしっかりと見ることです。問題がよく分かると対処方法が分かってきます。対処方法が分からないときは、データが不足していると指摘されました。つまり、その子が見えていないと言うことです。厳しい指摘でした。  

 次に事例を参加者からあげていただき、それに田中先生がコメントしました。
 例えば、調子が悪くなると保健室に逃げ込む子の問題は何か、どうすればいいのかを具体的に話していただきました。
 次に行動を増やす因子としての「ご褒美の種類」さらに、「強化」「罰」や「消去」などについても具体的に話されました。
対応法の1つとして、「トークンエコノミー法」というのを使って行動形成していくやり方を紹介されました。ターゲットとする行動ができたときにトークン(代用貨幣)を使う方法です。この方法では、大人が最初に約束を忘れてしまうことが多いのがいちばんの課題であると言われました。
 次回 第7回の田中心理士から学ぶ会ご案内です。

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