第5回 田中心理士から学ぶ会

年に3回のペースで松山在住の田中康一郎心理士に来ていただいて、学習会を継続しています。今回で5回目となりました。

 今回のテーマは、「保護者への対応の仕方」を心理的に教えていただくというものでした。
 平日の夜でしたが、サークル員を含め、27名の参加者がありました。
 保護者への対応も別の視点(心理的な視点から)見直すと、みえていなかったことは次々と見えてきました。いい勉強になりました。

第5回田中心理士

 
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 西条公民館で「第5回田中心理士から学ぶ会」を開催しました。
 今回のテーマは「保護者への対応」です。学校や園などの現場において、保護者への対応が難しくなってきています。
学校にクレームをつけてくる親も増えてきています。こういった状況に困っている方も増えています。
 そこで、今回、田中先生にきていただき、どういった対応の仕方が望ましいのかを教えていただきました。

 田中先生は、まず、親とコラボレーションな関係を根ざすべきだと言われます。
 家庭での情報をいちばん多く持っているのは親です。学校での情報をいちばん多く持っているのは教師です。
コラボレートな関係になると誰かのせいにした り、相手を否定したりしなくなります。また、親のタイプには3つ
(?ビジタータイプ?コンプレイナントタイプ?カスタマータイプ)あり、タイプによって対 応の仕方が異なると言
われました。
 そして、行う行動は基本的に3つだと言われました。?労い(相手の行動を認める)?観察課題(見えてくるこ
とを宿題として出す)?行動課題(違う行動を取ることを宿題として出す)です。
 厄介な親には、「承認」を使うことが大切だと言われました。田中先生の今回の話の中には「承認'という言葉
がかなり出てきました。また、具体的な事例も話されました。保護者への対応のキーワードになるはずです。
 「承認」とは、「共感したことを本院に言語、非言語で伝える」「理解できない場合は積極的に質問する」「この
質問自体が関係作りの基盤となる」そして「信頼関係につながる」というわけです。

 親自身が発達障がいと思えるケースもあります。この場合は特に、関わり方が難しいです。
 Mainは?回避型?安定型?アンビバレント型?無秩序型の4つに分けていましたが、
資料ではさらに詳しく分けられています。対応に分けた対応の仕方を身につけて行く必要があります
。このあたりは詳しい資料をいただいていますのでそれを参照にしてください。
 今後、「愛着障がい」の親や子が増えていくと予想されます。それに応じた対応の仕方身につけて
行く必要があります。難しくなりますが、今回の話をもとにがんばっていきたいものです。

【参加者の感想】
◆ 保護者は味方。1つのチームになって、子どものよりよい発達に向けて協力していく姿勢が大切だ
と思います。そのときに「承認」することを心がけていこうと思いました。
◆ 夏休みに学校にも来ていただいたのですが、子どもたちの支援だけでなく、保護者の対応につい
てもよく分かりました。人間関係を円滑にする言葉かけなど具体的に示してくれてよく分かりました。
学んだことを忘れないように明確にし、記録して忘れないようにしたいです。
◆保護者対応の際のヒントになるDMMの考え方についてよく分かりました。今後、対応する際には
意識しておきたいです。「親との連携が子どもに大きな影響を与える」と改めて感じました。よりよい
関係を築いていけるように今日の話を参考にしていきます。

【次回の予定】

1 日時 平成29年 1月6日(金) 19時から
2 会場 西条公民館
3 テーマ 「問題行動」をどう捉え、支援していくか

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