2016.09.08
カテゴリ:ブログ
同じ漢字を練習しているうちに
学級にいる落ち着きのないADHD傾向の子。不注意性が目立つ。いつも、動いていて、集中力がない。
漢字の練習を忘れていたので、休み時間にさせてみた。すると、同じ字をノートの上から下まで書いている。
ここで、あることに気づいた。
「休」という字を書いているのだが、7,8回書いたところでなぜか「体」になっているのである。他にもこういったことが多い。
また、線の長さや部首が異なっているなどのミスがある。
川端ドクターなどによると、読み書きには次のような視知覚が必要である。
(1)視機能・・視知覚の入力の質、効率に関係
(見えているか)
(2)視知覚・・視覚情報の要素的情報処理
(3)視覚認知・・視覚情報を意味情報と参照にする
(4)視覚記憶・・視覚情報の符号化、保持、想起
(漢字の意味、形を覚えているか)
「向山型国語」誌より
彼のようなつまずき、間違いを分析し、指導方法をTOSSの中を中心に見いだしていく。
こう考えると、子どもの間違い(特に、発達障がいの子に多くみられる間違い)は、指導方法の研究を示唆しているように思えた。