第11回 医教連携学習会 IN西条

西条公民館で、第11回の医教師連携学習会をしました。

西条公民館で、第11回の医教師連携学習会

今回のテーマは、「睡眠について考える」でした。
教師、保育士、医療関係者、教育関係者、保護者などから31名の参加者がありました。

今まで、睡眠はあまり学校などで取り上げられることはありませんでした。最近は、子どもたちの生活リズムの乱れや睡眠障がいなどの問題がクローズアップされてきました。

「睡眠」は、ただ脳を休めるだけでなく、脳を作り、育てていったり、体内環境を整備したりする働きがあります。こういったことを具体的に学習し、情報交換をしました。

今回はまず、大藤先生から医療の立場から睡眠の大切さを具体的な事例を交えて話していただきました。

初めて聞かせていただく話が多く、とても勉強になりました。子どもたちの睡眠障がいについても詳しく教えていただきました。また、実際に使われている薬などの紹介もしていただきました。

次に学校の現場から実際に子どもたちにしている「睡眠の授業」や「実態調査」などの報告がありました。子どもたちに増えているのは、「概日リズム睡眠障害」です。夜、遅くまで起きていることで、生活リズムが崩れ、体内時計が狂っている子が増えてきています。家庭と連携して対応していく必要があります。

あと、注目された報告がありました。「乳幼児にぐっすりと眠ることができない子どもたちの脳には、偏った興奮性や不快感など、放置できない問題が潜んでいることがある」というものです。ADHDの子や自閉症スペクトラムの子に共通した睡眠の問題があるそ うです。
 
発達障がいとは、「脳機能の凹凸は激しく、バランスを欠く状態」のことです。このバランスの落差が、睡眠障がいによって作られているのではないかという説も出ています。アメリカなどでは、行動療法による睡眠菅理プランも発表されています。

このように、「睡眠」がとても注目されています。
グループ討議では、家庭や園、学校などでの子どもたちの睡眠の実態について情報交換や悩み相談などをしました。大好評でした。

【参加者の感想】

・睡眠、社会の問題です。一人や一つの家族でどうにかできる範囲ではないと感じました。学年が上がるにつれ て、帰宅してスポーツクラブや塾に行き、帰ってきて宿題、ふろ、食事・・・・・その日のうちに寝ることが難しい状況にあるようです。社会 で誰かがどこかで断ち切る必要があるかと思いました。(保育士)

・睡眠障害のことが具体的にわかりました。睡眠が私たちの精神安定だけでなく、病気をも守ってくれていること を知りました。

・子ども達の日々の疲れやすさや朝から眠たくてけだるそうな様子を見て何とかしなくてはと感じていました。小 学生の生活習慣を整えるためには、保護者の協力が絶対必要ですが、まずは子供たち自身に睡眠の大切さをもっと伝えていきたいです。(小学 校教諭 女性)

・大藤先生のお話を聞いて、妊婦の時の「パパママスクール」や1才半検診の時に今日の内容が聞けたらよかった と、とても強く思いました。医教+福祉(保健婦さんとか)で連携がなされることを願っています。(保護者)

・乳幼児も小中学生も睡眠の大切さ、睡眠教育の大切さを感じました。親が睡眠について知識を持って規則正しく 生活リズムを作ってあげることが大事で、私自身も我が家で気をつけなくては!と思いました。

・睡眠が脳にとってとても大切であるということが今日の話の中で改めて感じることができました。しかし、なか なか睡眠については家庭に入り込んで支援するのが難しく悩むことも多いです。子どもへのアプローチは行ってますが、やはり親にも協力して もらわないといけないと実感しています。今日聞かせていただいた貴重な話を保護者にも伝えていこうと思いました。(小学校教諭)

・今日の話を聞いて、睡眠と子供の成長が深く関係していることが分かりました。受け持つ子供たちは発達面で心 配のある子が多く、生活リズム(睡眠を中心とした)を定着させていくためにもご家庭との連携や啓発する必要があることが分かりました。

・いろいろな人の話を聞くことができとてもためになった。また、睡眠というものは子供にとってとても大切なん だと実感することができた。幼稚園でも、一人ひとり寝る時間にばらつきがあるので親にも理解してもらえるよう話をしたい。

・今日の勉強会は本当に面白かったです。保育士なので、学校のことだけでなく子どものことについてを今後も 持っていただけたらありがたいです。

・初めて参加させていただきましたが、分かりやすい言葉で伝えてくれとても分かりやすかったです。子どもた ち、保護syにも伝えていきたいです。私自身も睡眠時間を改めて見直していきたいと思いました。

・初参加でした。職種の違う先生方とも意見交流ができてうれしかったです。

・日ごろどうしても感情的に判断してしまうので、医者としての冷静な分析が分かりやすかったです。睡眠は疲れ を取るためだけでなく、脳を育てるためにも大事だと分かりました。

・子どもの睡眠の習慣をきちんとするには親の影響が強いこと、乳幼児期の午睡の大切さなど学ぶことができ良 かったです。グループ討議では小学校や児童クラブでの子供たちの様子を知ることができたのでよかったです。とても勉強になりました。

・1歳7か月の子を持つ母として参加させていただきました。話を聞き、してはならない添い乳、途中の授乳をし ていたので入眠儀式を行って寝かせたいです。}}

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