「すし」について調べる
今から90年ほど前、「いちばんのご馳走は何ですか。」という調査が行われました。(「食習採集手帖」) それによると、「餅」と答えた人が圧倒的に多かったそうです。
今、子どもたちに「いちばんのごちそうは何ですか。」とたずねると答えは分かれます。洋食がかなり多くなります。そんな中で、子どもたちにとって上位を占める和食があります。 すしです。
すしは、日本だけでなく世界的な健康食としてブームになっています。国際食です。
にも関わらず、関心を持っている子は少ないようです。
ここでは、すしについて、調べるときの視点を紹介します。
1 すしの歴史
すしは、東南アジアで発明され、中国を経て日本に伝えられました。奈良時代のことです。江戸時代までのすしは、「なれずし」と言って、生の魚に塩を塩漬けにし数ヶ月置き、酸っぱくしました。その塩魚にごはんを入れて重石をして半年以上かけて作っていました。
現在のように、酢を混ぜてすしを作るようになったのは、江戸時代からです。
酢を使うことによって、僅かな時間ですしを作ることができるようになったのです。次のHPなどで調べてみるといいですね。
・すしのお話し
・すしの事典
・寿司ニュース
また、すしに関する書籍もかなり発行されています。
2 全国各地のすし
すしは長い年月をかけて、いろいろな工夫がなされてきました。ぜひ、自分の地域に伝わっているすしを調べてみましょう。お年寄りの人や地域の人にたずねてみるとよく分かります。
また、全国にはいろいろとユニークなすしがあります。また、販売に関しても回転寿司や持ち帰り寿司などいろいろな形態があります。次のHPが参考になります。
全国すし商生活衛生同業組合連合会
http://www.sushi-all-japan.or.jp/
3 すしの材料を調べる
すしの材料である「魚」「米」「酢」「かんぴょう」などについても調べてみましょう。
教科等の学習とは違った視点から、食を捉えることができます。
他にも日本には伝統的な和食がたくさんあります。
そういったものの歴史や現状などを調べてみると面白いです。
また、家族と一緒に実際に作って食べてみるとそのすばらしさがさらに分かるでしょう。