世界地図一本で10年。世界地図社の松岡社長

世界地図を作り続けている会社が松山市にある。名前は、世界地図社である。
4年ほど前に、世界地図社を訪問して、松岡社長さんと面談したことがある。


向山先生から紹介された世界地図社を訪問してきた。松山市の中心部、ジュンク堂のすぐ横に会社はあった。松岡社長は、快く迎えてくださった。まず、TOSS愛媛のまちづくりの活動を紹介したあと、松岡社長のお話をいろいろと聞かせていただいた。

大手の進学塾を5年前に辞められ、新しく世界地図の会社を作られた。この会社は、世界地図しか作っていない。日本地図も地球儀も作っていない。

ここで、多くの方が持つような疑問を私も持った。それを予測したように松岡氏は話された。世界地図を売って、その収益で井戸を掘るようにしている。世界に22万基の井戸を掘ることを目指している(現在は176基だそうである・・2013年当時)

井戸を掘るようにきっかけは、カンボジアの孤児院を経営している友人に会い、そこで人々が泥水を沸かして飲んでいる姿を見たからだそうだ。教育より井戸を掘ろうと言うことで、世界地図を売った利益を井戸を掘ることにつぎ込んでいる。

世界地図を売ることを決めたときに、こんなに売りにくいものはやめたらと多くの方に言われたそうであるが、さまざまなオーダーメートの世界地図を作り出してきた。

松岡氏は言われた。「世界地図が売れるのはライバル会社がないこと。そして、商標を取っていることだ。」と。
「残りの人生を井戸を掘り続けることで、誇りを持って生きたい。」と力強く語られた。

それ以来、松岡社長さんは私にずっと、できたばかりの世界地図と「平和のつかい」という通信を送ってくれている。

55号には「読み、書き、ソロバン、世界地図」と、子どもの頃から世界地図を見る習慣をつけることの大切さを訴え続けました。おかげで、?英語の勉強を急に始めた。?留学したいと言い出した。?国旗をほとんど覚えたなど、海外に目を向けるキッカケとなり、夢と希望を与えています。」とあった。

最近、読んだ何かの本の主張と重なるところがあると思った。
「世界で戦える人材の条件」(PHPビジネス新書)である。グローバル化を考えて行く上で、大きな手がかりになるだろうと思った。
今までに送っていただいた通信や世界地図を見直すことにする。

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