田中心理士から学ぶ会 35名の参加

松山から田中臨床心理士さんをお迎えしての学習会をしました。テーマは「愛着障がい」で、現場からの事例も報告されました。参加者31名、スタッフ4名の合計35名の参加者があり、大盛会のうちに終えることができました。

前半では、愛着形成が十分にできていないと思える子の事例を紹介し、学校などでの取組をもとに、お話をしていただきました。

田中先生は

愛着障がいを「大人の都合に振り回された子ども」

と定義され、18歳までに治さないと、治らないと話されました。
また、愛着障がいの3大特徴として、?自分のイライラや不満を抑える力が欠けている?対人関係が築けない?人の目を見ない・目を合わせることを嫌がるを挙げられました。いずれもご自身が実際に接してきた子どもから感じたことです。

後半では、学校での誤った対応や望ましい対応について具体的に話してくれました。
誤った対応の例として

「怒れば治ると信じている先生がいること
落ち着いてきたから、元のやり方に戻そうとする
安全な場所・日地を変えようとすること

を取り上げられました。

望ましい対応のポイントとして、振り返りをする、自己一致した状態で対応する、周りとの連携や相談などを挙げ、ご自身の失敗事例などを交えながら、話されました。
楽しい時間の共有、見ていることをアピールする、分かりやすいルールで一環した指導をすることも付け加えられました。
終わったあと、先生を囲む会を開催し、13名の方が参加しました。

◆ 大変、有意義な時間をいただきました。愛着障害についてよく分かりました。後半、愛着障害の子だけのことでなく、通常の子への対応としても活かせる内容だと感じました。自分自身のスキルアップを図るために失敗を振り返ることも大事だと思いました。(小学校)
◆子どもへの対応の仕方がよく分かりました。子どもは支援者の心の写し鏡というところが心に残りました。自分の軸をもち、メリハリのある対応ができるようにしていこうと思いました。(小学校)
◆4年目になりますが、対処の仕方に悩むことの多い愛着障害児。信頼関係が成り立っていると思っていても、思いがけない行動を取ることもたびたびあり、ストレスを感じていました。おまのじゃくの心理を少し冷静に考え、感情的にならずにぶれない対応をしたい。そして、その子に寄り添って少しでも安心できる場を提供できるようにしたいと感じる機会になりました。(小学校)

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