第10回 医教連携学習会 IN西条

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西条公民館で開催した。テーマは、「ワーキングメモリ」である。難しいテーマなので、あまり参加者はいないかもと思っていたが、28名の参加者があった。

まず、ワーキングメモリとは何かについて、コンテンツを使って説明をしたあと、サークルのメンバーがTOSS教材を活用して模擬授業をした。
ただ、模擬授業をするのではなく、その教材が、その指導法がどうしてワーキングメモリの容量が少ないとされる子にやさしいのかを説明した。

模擬授業で使用した教材と授業者は次の通りである。


1 英語版 話す聞くスキル
2 中学数学スキル
3 うつしまるくん
4 漢字スキル

後半では、静岡県の函南保育園のサクラメソードを紹介した。実際に、この保育園で使用されているワーキングメモリを鍛えるカードを使用してたいけんしてもらった。
その後、この保育園でみられた変化を紹介した。
次に、「アタマ元気どこどこ」を紹介して、なぜ、ワーキングメモリを鍛えるのに適しているのかを話した。

「アタマ元気どこどこ」は、子ども脳トレ教室などでもよく使用されているが、これがどうして脳にいいのかが分かると、指導する側にもいいだろうと思う。

このあと、グループ討議を20分ほどした。グループでの情報交換はこの学習会の目玉であるが、お互いに悩みや成果などを交流しあって、とても好評である。

最後に大藤医師がワーキングメモリと脳の関係について、医学的な立場から話をしてくれた。
「記憶・・覚えることと忘れること」「海馬と扁桃体」という2つの資料を用意して、図をもとに分かりやすく話してくれた。

書籍だけでは分かりにくいことも、今回のお話しを聞いてよく分かった。

参加された方の中から、今後、ワーキングメモリを意識した授業、保育をしていきたいという声がたくさんでていた。

次回は9月29日である。
テーマは「睡眠」。とても関心がある方が多く、早くも10名ほどのお申し込みをいただいた。

以下、参加者の感想から

〇ワーキングメモリーというと学習面ばかりのことかなと思っていたけど、記憶の積み重ねが学力だし、記憶にはストレスや環境やその時の状況や気持ちがまず大事ということを知り、いい気持ちで楽しく物事に取り組めるようにすることに気をつけようと思った。鍛え方については記憶の仕組みの図を意識して取り組んでいけたらいいと思った。発達障害の子に対しても行動の理由が少しわかったのでよかった。

〇どの子でも、その子にあった指示の出し方や課題の出し方一つで学習効果が変わると思いました。

〇日ごろの授業で使うことのできるものがありとてもよかったです。ネットで検索してみようと思います。専門的な大藤先生のお話も説得力がありました。いただいた資料や教材を読んで活用させていただこうと思います。

〇今日も内容の濃い学習会でした。ありがとうございました。発達障害の子ども、診断を受けていないが気になる子ども(今日の内容にもありました。ワーキングメモリー容量の著しく少ない子供)に対してのかかわり、活動の進め方など、大変参考になりました。次回もよろしくお願いします。}}

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